いわきから北上して広野、楢葉、約一時間半で富岡に着く。
一時間も走ると居住制限区域に入る。
特に小さい子どものいる世帯はほとんど戻らず、お年寄りが多い。
家の修復や除染はほぼ完了しているが、人の動きが少なく、
街がひっそりしている。
楢葉町に入ると、作業の方以外ほとんど人や車の気配がなくなる。
Jビレッジはこの夏、原発事故対応の中継地点としての役割を終えたが、
現在も東電の復興本社として4000人以上の社員が賠償業務等に当たっている。
津波の被害も大きかった地域で、海からまっさらな土地が続き
仮置きの除染土が目立つ。
あちこちにススキとセイダカアワダチソウの群生が見える。
楢葉 天神岬スポーツ公園から見える広野火力発電所 |
同じ場所から見た国道側 手前の土地にも全て家が建っていた |
富岡町に入ると、さらに風景が変わる。
地震で崩れたままの家、津波で流されて来た船、
集められた瓦礫の山がまだ街中に残っている。
線量が高いため運ぶ先も決まらず、除染もこれから。
ススキとセイダカアワダチソウが街を飲み込むように生い茂り
残された家はネズミに荒らされて被害が深刻化している。
富岡駅。ホーム側から見た改札と駅舎跡 |
富岡町は21mという全国でも最大規模の津波に襲われた |
海の近さが分かる |
ここは震災から半年後にオープンした全国初の仮設商店街。
食堂、魚屋、酒屋などが並び、おばちゃんたちが明るく、優しい。
震災当日の久之浜の状況や津波被害が分かる資料館もある。
いわきに来た際はぜひ一度訪れてみてほしい。