2013年11月13日水曜日

震災から2年半

いわきから北上して広野、楢葉、約一時間半で富岡に着く。
一時間も走ると居住制限区域に入る。




広野町は現在、居住制限はないが、ほとんどの住民が避難したまま。
特に小さい子どものいる世帯はほとんど戻らず、お年寄りが多い。
家の修復や除染はほぼ完了しているが、人の動きが少なく、
街がひっそりしている。

楢葉町に入ると、作業の方以外ほとんど人や車の気配がなくなる。
Jビレッジはこの夏、原発事故対応の中継地点としての役割を終えたが、
現在も東電の復興本社として4000人以上の社員が賠償業務等に当たっている。
津波の被害も大きかった地域で、海からまっさらな土地が続き
仮置きの除染土が目立つ。
あちこちにススキとセイダカアワダチソウの群生が見える。

楢葉 天神岬スポーツ公園から見える広野火力発電所
 同じ場所から見た国道側 手前の土地にも全て家が建っていた


富岡町に入ると、さらに風景が変わる。
地震で崩れたままの家、津波で流されて来た船、
集められた瓦礫の山がまだ街中に残っている。
線量が高いため運ぶ先も決まらず、除染もこれから。

ススキとセイダカアワダチソウが街を飲み込むように生い茂り
残された家はネズミに荒らされて被害が深刻化している。











富岡駅。ホーム側から見た改札と駅舎跡

富岡町は21mという全国でも最大規模の津波に襲われた
海の近さが分かる


帰りはいわきに戻り久之浜の浜風商店街に寄って昼食。


ここは震災から半年後にオープンした全国初の仮設商店街。
食堂、魚屋、酒屋などが並び、おばちゃんたちが明るく、優しい。
震災当日の久之浜の状況や津波被害が分かる資料館もある。
いわきに来た際はぜひ一度訪れてみてほしい。

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